2018/01/29

「今いる場所で花を咲かせたい」

前回のブログで書いたご夫婦の家にお邪魔したとき、
ご主人のこれまでの人生(生い立ち)についての話をおききしたときに
「今ある現実の中で、それを活かして最大限の力で取り組むこと」
の大切さを思いました。

ご主人はもともと、東京中に10軒以上の店舗を持つ和菓子屋さんのご長男でしたが、
戦争で全てが焼かれ、戦後も砂糖や小豆など材料が調達できず、
商売を立て直すことができなかったそうです。
その日の食べ物にも困る状況の中、長男であるご主人は
土方などの肉体労働はじめ様々な労働をして家計を助け、
その後東京の大学に入り、研究者になられ海外で活躍されました。
だから、もし戦争がなかったら、今頃は日本で有数の和菓子屋さんの
オーナーになられていたかもしれません。

この話をきいたときに思ったのは、
戦争は当然、起こらない方が良かったし肯定などできないけれど、
けれど事実として、戦争で状況が一変したから、今のようなご主人の人生が形成された、
という見方もあるのだなぁ、ということ。

戦争があったからではない。戦争であろうと、どのような現実に見舞われようと、
今ある状況でできることに、全力でエネルギーを注いでこられた。
そしてふりかえれば結果として、戦争、戦後という現実の大地でさえも、
自分という花を咲かせ、大きな実を結んだということ。

私もそのようにありたい、と思いました。

私が結婚してカナダに来たのは自分の選択だったけれど、
自分が人生のほとんどを過ごし、居場所があって言葉が不自由なく通じて
勝手知ったる日本を離れてカナダに来てから、何度、思ったことか。
「日本だったら、○○ができるのに」
「日本だったら、もっと自信を持てるのに」
「日本だったら、もっと etc...」

考えても仕方がないと分かっているつもりでも、
思い通りに行かないことが起こったときやふとしたとき、こんな気持ちが顔を出します。

ただ、今、自分が実際いる場所は日本ではないということ。
これからも当分、日本ではない予定。(たぶん)
その現実の中で、あるときふと思いました。
今生の私で送る人生は、たったの一回しかない。
日本にいたらベストな人生が送れるけれど、
これはセカンド・ベストな人生なんだ、と思いながら
この先ずっと過ごしたいか?

これって、場所だけでなく、様々な状況でいえることかもしれない。
「もし今、お金がもっとあったら」
「もし今、自由な時間がもったあったら・・・」
「もしもっと若かったら・・・」などなど。
一番の思い(願望)通りではない二番手の現実にあるという状況は
誰にでもあてはまるかもしれません。

住む場所や年齢や人種や外的な環境などは、自分の力では変えられない。
変えられるとしたら、自分の気持ちと自分のこと。
いつかこの世を去るときには
「この自分にできうる最高の人生を送ることができたな」
と思いたいです。

そのために言い聞かせてきた
「今ある場所で花を咲かせる」という言葉を
様々な場所と環境で過ごされてきたご夫婦とお話をしながら
改めて思い出しました。

戦後の焼け野原の日本でもたくさんの花が咲き乱れて今がある。
冬に雨続きでも、その水分で春には緑と花でいっぱいになるバンクーバーのように。
「花咲かしーさん」になろうと思います。

2018/01/23

センス抜群のランチを囲んで、「日本とカナダの違い」談

先日、日本からのお土産を渡しがてら、抜群の美的センスを持つあこがれのご夫婦宅にお邪魔して、昼食をいただきました。
私たちのバンクーバーでの結婚式にも参列してくださり、
カナダで身寄りのない私たち夫婦にとっては、家族のような存在です。

「簡単なご飯なんだけど・・・」と言いながら出していただいたランチ。









すっごいおしゃれ~~~!!!!!まるで、どこかのホテルに出てきそう。
素敵なランチを囲んで、話に花が咲きました。

ご夫婦は20代で日本を離れてから、半世紀以上をアメリカ・カナダと海外で過ごしています。
UBC(ブリティッシュ・コロンビア大学)で教鞭をとっていたこともあるご主人と、
大学でピアノを教えていた経験があるピアニストの奥様。
海外生活が長いせいか、堅苦しい雰囲気が一切なく、それでいて包容力があり、
私もお二人のように年を重ねられたらいいなあ。

この日のお話で特に印象に残ったのが、日本とカナダの違い。
先日、日本から戻ったときの話になり、夫が、

日本は自分を見失ってしまうほどめまぐるしく変わる国だなぁ、それよりも
シンプルな生活で自分を見つめてマイペースに過ごしたい。

と感じた話をすると、
それをきいた奥様いわく、

たとえば日本のニュース番組を見ていると、アナウンサーや解説員など
話している人のそばに大きな花が置かれていたりバックも華やかで
スタジオのセットが懲りすぎており、どこを見ていいのか迷ってしまう。
あれでは肝心な話の内容に集中できなくなってしまうのでは、と。
カナダのニュース番組では、スタジオは背景などがほとんどなく、
とてもシンプルなセットで、そのぶん話す人や必要なことに集中しやすい。

とおっしゃいました。
このことは私の中で、ストン、と腑に落ちました。
まさにそうなのです。こちらのCMやドラマを見ても、そっけないほど簡素。
細部まで細やかに行きとどいた日本スタイルの方がセンスが良く、
見ていても華やかだ、と長い間、思っていました。
それがいつの間にか、こちらに感覚がなじんだのでしょうか、
むしろ日本に行ったとき、見るものや情報の多さに圧倒されてしまいそうに。

それをどこかで感じていたから、(先日ブログに書いたように)
私も日本からこちらに戻った時、
その質素でシンプルなところに「ホッ」としたのかもしれません。
似たようなことが、生活の色々な場面にあるように思います。

どちらが良い、悪い、ということではありません。ただ、
こちらに長く住み、ここを「ホーム」としてシンプルに素敵に暮らしている人たちと
同じ感覚を共有できたとき、私も仲間入りができたような気がして
ちょっとうれしく感じた日曜の午後でした。

2018/01/21

カフェの街バンクーバーで、私の一押しのお店 in ギャスタウン

雨の多い冬のバンクーバー(通称:レインクーバー)です。
この季節はカフェでゆっくりするぐらいしか楽しみがなく、だからこそカフェ文化が発達しているのかもしれません。小規模(個人経営)で個性豊かなカフェがたくさんあるので、日本で通っていたスタバはこちらにもたくさんあるけれど、めったに行かなくなりました。 
今日は、私が土曜日にほぼ毎週ランチを食べているギャスタウンのカフェについてお話しますね。

相変わらず雨のギャスタウン。

私の職場は観光名所としても有名なスチームクロックのすぐ近く。
(写真左に時計が見えるかな?)

カフェはこちら。名前は Trees Organic



職場(語学学校)のすぐ目の前にあります。
ギャスタウンには他にもカフェがたくさんあるけれど、特にここが好きな理由は、
「サンドイッチが大きくておいしい・種類が多い・雰囲気が好き」だからです。
あと、オーガニックのコーヒーが2ドルで飲めます。

店内はこんな感じです。



小さめだけど、大きな窓からギャスタウンの通りがすぐそばに見えて
窓脇にある大きな木のテーブル席がお気に入り。

お店の人ともすっかり顔見知りになっています。
笑顔の優しい韓国人のオーナーと、すごく親しみやすい日本人のSさんと
ちょっとしたおしゃべりをするのも、楽しみのひとつです。

ちなみに、Sさんからは先月ごろ、ふと
「ブロガ―なんですか??」
ってきかれました(笑)

まだブログは書いてなかったから、なんでですか?と理由をきいたら、
「カフェ巡りが好きって言ってたから。」

そうなんだ。カフェ好きって、ブロガ―が多いんですかね。
けれどたしかに、食べる前にサンドイッチの写真をバシャバシャよく撮ってた!
(特に理由もなく)
なんか、カフェやご飯の写真って撮りたくなりませんか?
その裏にはたぶん、誰かに見せたいな~って思いがいつもあったんでしょう。
思いが実現できてうれしい!
(ブログが食べ物の話ばかりになるかも)

今日はこんなのを食べました。
ここのサンドイッチ、かなり大きいんです。
仕事終わってから帰宅して夕飯を作り終えるまで、つまみ食いなしで
エネルギーが持つ、というのは大事な要素。
ただし、パンが硬めなので、上あごの皮がむけないよう注意。
(事実も伝えとかないとね。)

プロシュートハムとブリーチーズのサンドイッチ ($9.75) 今日は焦げ気味?

おいしかった~!
他にも、ローストビーフ、チキンサラダ、ターキー、ボニート、ハムサンドなどがあります。(キッシュやサモサも!)

ちなみに、ここのカフェの最大のウリは「チーズケーキ」です。
これもすごくたくさん種類があるんです。看板メニューだけあって、もちろん美味です!
(ただお昼休憩30分で、あのおっきいケーキは完食できないので残念!)

チーズケーキは、良かったらウェブサイトで見てみてくださいね。
このカフェは人気があり、バンクーバー市内にいくつか店舗がありますよ。
私もいつか、お休みの日にじっくりケーキでカフェタイムを堪能したいです。

2018/01/19

人生初のブログ!バンクーバーでの生活&自己紹介

こんにちは!(はじめまして!の人もいてくれたらうれしいな)

今、人生はじめてのブログを書いております。

【このブログの目的と経緯について】

結婚を機に移住したここVancouverでの生活も4年目を迎えようとしています。
私がどういう人かについてはプロフィールを読んでくださいませ。
・・そんなこんなで日本でずっと生活してたんだけど、
いきなり!海外生活をすることになってしまい、
「人生は予想外の変化がつきものなんだ。。」と感じた30代の最後でした。
あとはおいおい、紹介させてもらいますね。(ざっくりすぎるわ 笑)

あ、ブログタイトルの「しーさん」は、夫が私を呼ぶときの言い方です。
最近は名前もしょっぴかれて「あーた」になりつつあります。。

移住して以来、日本にいた頃と同じようにFacebookで
いろいろ載せていたんだけど、
それは基本、友達や知り合いの人の間だけでした。

「ブログにしたら、もっといろいろな人に読んでもらって、
直接の知り合いでなくとも、バンクーバーについて知りたい人にも、
現地生活者ならではの情報を届けられるかな?!」

「今んとこはっきりした実益につながらなくても、
日本で生活している人に、ちょっと現実から離れて
海外生活の雰囲気を届けられたらいいな!」

と思っています。
読む人に楽しんで、何かしらメリットを得てもらうのが目標★

それから、離れて住んでいる日本のお友達を含めて、
「普段、何してるの?どういうこと感じて考えてるの?」とか
私自身のことをより知ってもらいたいです。

 今後、このブログでは

バンクーバーでの生活(プライベートふくめて)とか紹介ぽいもの(カフェが多いかも?笑)、
日本とカナダのちがい(文化的、生活、手続き的なこと)
私の関心ごと
英語や仕事や勉強のことについて(?)
考え事や自己啓発的なこと(?)

などがテーマになってくるかな。
後から他にもいろいろ出てくるかと思います。

なるべく頻繁に、毎日でも書きたいな、と思っていますが、
先のことはどうなるか分からないので(笑)
たまにのぞいてもらえたら嬉しいです♪

そして、こんなこと知りたい、書いてほしいな~
って思うこともあれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。

では!!ブログのプロローグはここまでで本題です。笑
ここからちょっとダイアリー的なものをね。

2018年の年末年始は、日本で過ごして、
先週末、およそ3週間ぶりにバンクーバーに戻ってきました!

で、感じたこと。
今まで日本が大好きで、バンクーバーもいいけれど、やっぱ日本よね、
とばかりに、バンクーバーに戻るとちょっと「あーあ・・」って
感じていたんだけど、今回は、ちょっと違いました。

「バンクーバーも、いいな・・」
って、どこか、ほっとしたんですね。

私なりに、なんでか、バンクーバーのどういうとこがいいのか考えてみたんだけど、
やっぱり、

のんびりしている

ところかな。
日本では「世界で住みたい町」にバンクーバーが選ばれたりテレビで紹介されてるそうですが、
冬のバンクーバーって、ぶっちゃけ、雨が多くて行くとこないし、
退屈!ってのがだいたいの住んでる人の感想なんです。たぶんね。
だから冬のバンクーバーに戻って来ても、
刺激とモノと魅力に満ちたきらびやかな日本に比べたらいっそう
「あーあ」
ってこれまでなっていたんですが。

「バンクーバーもいいね・・」

って今回はなったんです。
年とったせいかな?笑
慣れて来て、バンクーバーが「ホーム」になってきたってことかな?

そうかもしれません。
ただ、今回バンクーバーの魅力としてハッキリ感じられたのが、

・住宅街は家ばかりでお店が少ない
・静か(人が少ないからねー。車や町の喧騒、屋内のアナウンスも圧倒的に、
 日本より少ないというか、『ない』こともある)
・カフェ (個人のカフェが多い)
・カフェのコーヒーとサンドイッチがおいし~!

でした。

時差ぼけをかかえて近所のおなじみカフェで遅いランチをとりながら、
このシンプルでのんびりしたペースに徐々になじんで(染まって?)きている自分を感じたのでした。

それでは、長くなりましたが初回はこのへんで! 
読んでくれて、どうもありがとうございます。
これからもよろしくお願いします!またのぞいてくださいね♪

カフェとランチの写真を載せますね。
バンクーバーのお気に入りカフェ:おススメ!Platform 7 @ Nanaimo & E Hastings

ロンドンの駅とプラットフォームがコンセプト。雰囲気いいです!
プロシュート(生ハム)と西洋ナシのサンドイッチ。分厚いチーズでボリューム満点!